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ビルくん

ボクは頭に「ビル」を乗せている。だからみんなはボクのことを「ビルくん」と呼んでいる。

生まれたのは1990年くらいかなぁ。

うたたねさんは「この世は誰かの頭の上」って思ってるらしいんだ。

それで、その誰かさんは頭にみんなを乗せながら、お散歩したり、月と話をしたりしてるんだって。

 

いまでも、ボクのことをイラストの裏側にサイン代わりに描いてみたり、

ボクが苔の林を旅する、ミニ絵本を作ったりしてるんだ。

ビルくん1

見たこともない 白い花 「どうぞ」と譲られ ひとやすみ 「座り心地 とってもいいよ」

ビルくん2

今夜のお宿はここで 枕元で 話を聞きながら おやすみなさい

ビルくん3

ゼニゴケ街道をゆく

ビルくん4

いつも 見てますよ

ビルくん5

石にも ボクにも ちゃんと 同じだけ 影ができる

ビルくん6

今夜は降り積もりますね

ビルくん7

花 咲いた ボク 見てるよ

ビルくん8

拝啓 水の底より

ビルくん9

タマゴケさんと 将来を語り合うゆうべ

ビルくん10

寝ながら ゼニゴケさんの 旅の話を聞く

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